吉岡研究室へようこそ

制御されたレーザー光源を活用した物質の精密分光学

フェムト秒光周波数コムを中心に、高度に制御されたレーザー光を最大限に活用することで、物質の精密な観測や制御を行う研究を進めています。
現在主として、「ポジトロニウムのレーザー冷却と精密分光」「中性炭素原子気体の冷却と精密分光」「励起子のボース・アインシュタイン凝縮」「Yバンド天文コムの開発」の研究を進めています。
光の科学を通じて、物理学の謎の解明や根底を探る研究、そして未来の社会に役立つ技術開拓を展開していきます。

当研究室は東京大学大学院工学系研究科附属光量子科学研究センター(PSC)に所属しています。
工学部物理工学科に所属する学部4年生、および工学系研究科物理工学専攻に所属する大学院生が、当研究室に在籍することできます。

なお、理学系研究科物理学専攻五神研究室との連携のもとで運営を行っています。

News

2022/09/14
世界で初めて、バルク半導体中の励起子がつくるボース・アインシュタイン凝縮体の観測に成功しました。
工学部/工学系研究科 プレスリリース  
2022/09/06
博士1年の阪本君が米国Harvard大学(2023年2月まで)、学部4年の本橋君がスイスETH zurich(2023年6月まで)での滞在のため日本を出発しました。  
2022/07/08
2022/04/09
博士2年の田島君、博士1年の阪本君が、日本物理学会学生優秀発表賞(領域1)をそれぞれ受賞しました!

2022/03/16-17
修士2年の阪本君、博士1年の田島君、助教の周さん、修士1年の魚住君、修士2年の小林君が日本物理学会 第77回年次大会で発表を行いました。
2022/03/09
修士1年の魚住君が2021年度量子ビームサイエンスフェスタで学生奨励賞を受賞しました!

2022/03/07-08
修士1年の魚住君、助教の周さんが2021年度量子ビームサイエンスフェスタで発表を行いました。
2022/02/08
学部4年の田中君、灰田君が卒業論文審査会で発表を行いました。
田中蒼斗「Yバンドにおける地球型系外惑星探査のための長期安定な天文コムの開発」
灰田悠希「歪誘起トラップ中の量子縮退励起子の中赤外吸収イメージング」
2022/02/01
修士2年の小林君、阪本君が修士論文審査会で発表を行いました。
小林拓豊「真空中のオルソポジトロニウムのドップラー分光法の開拓」
阪本天志「中性炭素原子気体の二光子誘起蛍光の観測」
2021/08/31
修士1年の魚住君、博士1年の田島君、助教の周さんが12.5th International Workshop on Positron and Positronium Chemistry (PPC 12.5)で口頭発表を行いました。
R. Uozumi et al., "Development of a High-Resolution Probing Laser Suited for Cold Positronium Spectroscopy"
Y. Tajima et al., "Development of a chirped pulse laser for cooling positronium"
K. Shu et al., "Enhanced decay and line broadening of 2P ortho-positronium inside silica pores"
2021/06/24
修士2年の阪本君がCLEO/Europe-EQECで口頭発表を行いました。
T. Sakamoto and K. Yoshioka, "Chirped Pulse Amplification of 1.6 GHz Ti:Sapphire Frequency Comb Using a Tapered Semiconductor Amplifier"
2021/04/23
学部4年の田中蒼斗君、灰田悠希君が研究室に配属になりました。
2022/02/01
修士2年の小林君、阪本君が修士論文審査会で発表を行いました。
小林拓豊「真空中のオルソポジトロニウムのドップラー分光法の開拓」
阪本天志「中性炭素原子気体の二光子誘起蛍光の観測」
2021/04/01
修士1年の飯塚君が研究室に加わりました。
2021/03/26
修士2年の田島君が「変革を駆動する先端物理・数学プログラム(FoPM) 2020年度Qualifying Examination 優秀賞」を受賞しました!
2021/02/01
修士論文の発表が行われました。
田島陽平「ポジトロニウムのレーザー冷却の検証」
三浦彰太「超高繰り返し固体光周波数コムの受動共振器による紫外領域への高効率波長変換」
2021/02/09
卒業論文の発表が行われました。
佐藤秀樹「炭素原子の二光子分光のための深紫外ナノ秒パルスレーザーの開発」
魚住亮介「ポジトロニウムのレーザー冷却の実証に向けたパルス光源による温度測定」
中村賢斗「飽和吸収分光を通じたCs原子の6s-7p遷移周波数の決定における系統誤差の低減」
2020/04/01
新助教の周 健治博士が着任しました。
修士1年の海老原君、阪本君が研究室に加わりました。
2020/02/14
2016年12月から助教を務めた蔡 恩美博士が東京大学での勤務を終え、2020年3月から韓国Korea Universityに着任します。
さらなるご活躍をお祈りしています!
2020/02/13
卒業論文の発表が行われました。
加藤啓輔「光周波数コムを用いたCs原子6s-7p遷移の精密分光」
川﨑彬斗「ポジトロニウムのレーザー冷却用パルス光源の帯域拡大ダイナミクスの観測」
小林拓豊「熱的Ca原子干渉計における異重項間遷移の光周波数コムによる周波数測定」
2020/02/03
修士論文審査の発表が行われました。
井上真之「標準模型の検証に向けた冷却セシウム原子の6s-7p遷移双極子モーメントの評価」
山本昂平「Ti:Sapphire光周波数コムの安定化のための熱的Ca原子干渉計の研究」

新実験室の近況

~2016年6月中旬~

現在の実験室の様子をお知らせします。



新実験室用の部屋が使えるようになりました。これからピカピカに清掃して、空気環境を整えながら、光学定盤や装置を搬入していきます。今は、学部4年生とレーザーの制御用回路を製作する部屋として専ら使っています。今後この部屋に移設する予定の実験装置は、理学部1号館で稼働していますので、学部4年生にはそこでレーザー実験の腕を磨いてもらいます。

~2016年10月5日~



2台の光学定盤を移設・設置しました。一方には超精密分光用の光周波数コムを立ち上げます。もう一方は、精密分光の適用対象の立ち上げや、新規光源の開発に使用していく予定です。

~2016年11月17日~



4年生3名、理学系研究科の修士2年の学生さん1名と一緒に、光源用の定盤上に3台のフェムト秒モード同期チタンサファイアレーザーを構築しています。最高の性能を出すために、いずれも手作りです。


ご来訪希望の方は、事前に吉岡准教授までご連絡ください。

住所 (東京大学 浅野キャンパス)

東京都文京区弥生2-11-16
東京大学工学部9号館
235号室(吉岡准教授) 325号室(PSC学生居室)
Tel, Fax: 03-5841-0868
メールアドレス:「メンバー」欄をご覧ください。